建設会社で働いている平凡な会社員

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落札後の一週間が勝負。施工計画書と実行予算書は“今すぐ”着手する理由 Diary1035

工事を落札すると、まず感じるのは達成感です。

「よし、決まった」

その瞬間はうれしいものですが、現場代理人として本当の勝負はそこから始まります。

特にこの時期。
契約前後にゴールデンウィークを挟む場合は、時間の流れが想像以上に速いです。

気づけば5月後半。
「まだ準備できていない」が一番危険なパターンになります。

だからこそ、今週やるべきことは明確です。

施工計画書と実行予算書の作成を先に進めること。

今回は、なぜこれが重要なのかを、現場代理人の視点で整理してみます。


契約後は“想像以上に忙しい”

契約が終わると、一気に業務が押し寄せます。

例えば、

  • 発注者との初回打合せ
  • 着手前の現地確認
  • 協力会社との工程調整
  • 重機や資材の手配
  • 安全書類の準備
  • 下請負人の選定
  • 工程全体の再調整

など、同時進行で進みます。

このタイミングで施工計画書をゼロから作ろうとすると、かなり厳しい。

だからこそ、

“契約前の今”が一番大事

なんです。


まずやるべきは設計図書の再確認

施工計画書を書く前に、まず確認すべきなのは設計図書です。

ここがズレると、その後すべてがズレます。

特に確認したいのは、

  • 数量・施工範囲
  • 工期と制約条件
  • 段階確認・立会項目
  • 品質管理基準
  • 出来形管理基準
  • 仮設条件
  • NETIS活用指定の有無
  • 週休2日・ICT・遠隔臨場の対象
  • 提出書類一覧

この時点で、

どこで評価点を上げられるか

も整理しておくと後がかなり楽になります。


施工計画書は“箱”から作る

施工計画書を作るとき、最初から文章を書こうとすると進みません。

おすすめは、

章立てだけ先に作ること。

たとえば、

  • 工事概要
  • 施工方針
  • 施工方法
  • 工程計画
  • 品質管理
  • 出来形管理
  • 安全管理
  • 環境対策
  • 緊急時対応
  • 写真管理
  • 下請管理
  • 仮設計画
  • 使用機械一覧

まずはこの“箱”を作る。

そこから中身を埋めていく方が圧倒的に早いです。


実行予算書は“利益を守る設計図”

施工計画書と並行して進めたいのが実行予算書です。

ここで大切なのは、

最初から100点を目指さないこと。

まずは全体を掴む。

  • 直営労務
  • 重機損料
  • 外注費
  • 資材費
  • 仮設費
  • 安全費
  • ICT関連費
  • 写真管理費
  • 現場管理費
  • 予備費

この中で、

「どこで利益を確保するか」

を先に見ます。

実行予算書は、数字合わせではありません。

赤字を防ぐための設計図

です。


協力会社への声掛けはGW前が勝負

ここは本当に重要です。

ゴールデンウィーク明けは、どの業者さんも一気に動き出します。

特に

  • 土工
  • 排水工
  • 法面工
  • 運搬関係
  • 仮設関係

このあたりは早い者勝ちになることも珍しくありません。

「まだ正式契約前だから」

ではなく、

まずは事前打診。

これが現場を救います。


施工計画書は提出書類じゃない

現場代理人として強く思うのはここです。

施工計画書は

提出するための書類

ではありません。

現場を勝たせるための設計図

です。

同じように、

実行予算書は

数字を合わせるため

ではなく、

利益を守るため

のものです。

この意識があるかどうかで、現場運営は大きく変わります。


最後に、自分だけの“勝ち筋”を書く

おすすめしたいのが、

A4一枚で

この現場で勝つためのポイント

を書くこと。

例えば、

  • 最大リスクは何か
  • 最大利益ポイントはどこか
  • 評価点を上げる要素は何か
  • 発注者が重視している点は何か
  • 現場の弱点はどこか
  • 前年度の反省をどう活かすか

これを整理するだけで、現場の軸ができます。


まとめ

落札はゴールではありません。

むしろ、

スタートライン

です。

そして、そのスタートを決めるのが

施工計画書と実行予算書。

ここを早く、正確に、戦略的に動けるか。

それが現場の一年を決めます。

GW前の一週間。

この時間の使い方が、最後に大きな差になります。

現場代理人にとって、本当の勝負はここからです。