(続き)
タイトル:水上とサプライズの夜
ハノイの夜は、静かな湖畔に彩られた。
水上人形劇を観るため、我々は湖畔の街へと歩を進めた。
だが、上映までまだ時間があるということで、一旦我々はドンスアン市場を見学することにした。
調べてみるとフードコートや食堂も人気が高く、現地の味を気軽に楽しめる場所らしい。
しかし市場内はすでに閉店時間で、場外に開けているお店を覗くことにした。
乾物、フルーツ、海産物が並んでいて、我々はその中でも一番驚いたのは、生きたすっぽんをお店の方が素手で触っていたことだった。
ひと回り見学し市場を後にし、我々は湖畔に戻ってきた。
そこに浮かぶ亀の塔が、夜になるとライトアップされて綺麗に輝いていた。
そして、水上人形劇。
ベトナム水上人形劇は、水上で行われる伝統芸能のひとつで水上に舞台を作り、人形を操作して演劇を行っている。
人形は木で作られ、軽くて浮きやすいため水の上で演技することができ、演目は、伝統的な物語や風習、農村の生活や自然をテーマにしたものが多く、ユーモラスな演技やユニークな人形操作が特徴的。
音楽に合わせて人形が踊る様子は、見ている人を魅了していた。
水上に浮かぶ舞台と人形の組み合わせも、ユニークで魅力的な演出でベトナムの文化や風習を知ることができるだけでなく、ユニークな芸術的体験ができるため、観光客に人気のあるアクティビティの一つであるようだ。
現地の言葉がわからなかったが、コミカルな動きでクスッと笑わせてくれた。人形たちが水上でコミカルに動くのを見て、我々は思わず笑ってしまった。
我々は最終日まで、どこかに人形が売っていないか探し続けたが見つけることができなかった。
自分は人形より左側で演奏している女性に目が行ってしまった(笑)
水上人形劇を観た後、2日目の夕食は生演奏を聴きながらベトナムフレンチ料理を楽しんだ。
ベトナムフレンチ料理は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてフランス領インドシナに入植したフランス人たちが、フランス料理の技術や材料を持ちこみ、現地の食材を組み合わせた料理で独特の味わいを生み出している。
フランス植民地時代の歴史的背景からも、ベトナムの食文化を知るうえでも興味深いものだ。
我々にとって、ここの料理が旅行中で一番口に合うものだった。
また旅行期間中に誕生日を向かえる方が若手2人がいた。
我々は、その日にサプライズの誕生日お祝いをして、素敵な思い出を作ってあげることができた。
Happybirthday!
(続く)